ビクトリアのヤングヘッド クラウン銀貨の価値

こんにちは古銭の森です。弊社の関連サイトコインワールドでも何度か取り上げたかもしれませんが今回は1839年〜1847年にかけて発行されたビクトリアのヤングヘッドクラウン銀貨の価値について見て行きたいと思います。

英国(イギリスとは)

英国(イギリス)は、ヨーロッパの主権国家である。ヨーロッパ大陸の北西岸に位置し、同国はグレートブリテン島 (国全体を指して漠然と用いられる言葉)、アイルランド島北東部、その他多くの島嶼を含む。北アイルランドはイギリスの一部であり、アイルランド共和国と国境を接する。この国境の他に、イギリスは大西洋に囲まれ、東に北海、南にイギリス海峡がある。アイリッシュ海は、グレートブリテン島及びアイルランド島の間に位置する。イギリスの総面積は243,610km2であり、世界第78位及びヨーロッパ第11位である。

ビクトリア(ヴィクトリア)は英国の女王として、64年にわたる歴代国王中最長の治世(ちせい)を行い、英国史上最も輝かしい時代を築くと共に今日でも最も人気の高いと言えるアンティークコインコレクションの一つとなっております!!

彼女のコインはその在位期間があまりにも長い為、肖像も3つに大別されます。ヤングヘッドタイプは1837年から1886年まで、ジュビリータイプは1887年から1892年まで、オールドタイプは1893年から1901年までとなっています。

ヴィクトリアの在位期間においては数多くの美しいコインが発行されましたがその中でも1847年のゴシッククラウン、”DEI GRATIA”の銘文が欠如してしまった1849年のゴッドレス プローフ フローリン銀貨、ウナとライオン5ポンド金貨はオークションなどでも非常に人気があり、話題性の観点からも人気の高いコインとなっています。

ビクトリア ヤングヘッド クラウン銀貨

ヤングヘッド

ビクトリアのヤングヘッドクラウン銀貨です。1839年、1844年、1845年、1847年に発行されました。おそらくイギリスの歴代王(女王)のクラウン銀貨の中で最も人気のある(コレクターの多い)コインとなっております。

非常に美しいデザイン(意匠)で表面には若かりしビクトリアの肖像描かれています。KM#741で発行枚数は最も発行枚数の多い1845年で15.9万枚です。

カタログ価格はミントステイト(1844年、1845年、1847年)で5250USD〜5625USDとなっており、この年代の銀貨としては高額となっています。ミントステイトの実勢価格はカタログ価格同様高額で、1845年発行のMS65のクラウン銀貨は過去にカタログ価格の約4倍の19000USDで取引が行われました。

MSグレードのクラウン銀貨になると国内、海外共に昨今ではカタログ価格を超える価格で売買が成立する事が多いように感じます。

ビクトリアのヤングヘッド プルーフ銀貨

ヤングヘッドプルーフクラウン

ヤングヘッドのクラウン銀貨プルーフです。世界のオークションを見渡しても一年に数枚出るか出ないかというレベルの希少性ですのでゴチッククラウンなどよりも高額で売買される事が一般的です。投資という観点でもゴチッククラウンよりオススメです。

1839年、1844年、1845年、1847年に発行があり、カタログ価格は1839年が15000USD、他は不明となっていますがカタログ価格についてはあまり意味をなさないかもしれません。

実勢価格としては上記のPR65の美しいトーンのコインが手数料などを含めると38000USD(460万円程度)ですのでこの金額を参考にグレードに応じて減価させれば代替の目安になると思います。

やはり美しいトーンの入ったタイプのコインは人気が高く同一グレードでも1.2〜1.5倍程度まで値段が跳ね上がります。PF62程度でも23500USD(280万円程度)で取引がされていますのでPF(PR)60で150万円位を目安にする価格の目安としてはある程度妥当性があると思います。

このような人気があり常に需要が供給を上回っているコインは値段が上がる傾向にありますが、世界的な景気動向によっては価格が急落する事もありますので今後も価格動向などをウォッチして行きたいと思います。

今回の記事がビクトリアのコインコレクションの参考になりましたら幸いです。