インドのヴィクトリア モハール金貨の価値と買取相場

こんにちは古銭の森です。今回はヴィクトリアのモハール(ムハール)金貨(1862年〜発行されたもの)について見て行きたいと思います。なお、ビクトリアのルピー銀貨については「インドのルピー(rupee)銀貨」で書いています。

インド ヴィクトリアのモハール金貨

インドのヴィクトリアモハール金貨というとヤングヘッド肖像の描かれてた1841年発行のタイプが有名ですね今回は1862年以降に発行されたモハール(15ルピー)について見て行きたいと思います。

1862年以降のインド ヴィクトリアのモハール金貨

モハール金貨

インドヴィクトリアのモハール(15ルピー)金貨です。非常に美しいデザインのコインだと思います。1862年、1870年、1875年に発行があり、それぞれ”QUEEN VICTORIA”の銘が記されています。

過去に何度か書かせて頂きましたが、この”QUEEN VICTORIA”の銘は1877年のタイプ(KM#496)から”EMPRESS VICTORIA”へ変更となります。

最も人気のタイプはやはりクイーンヴィクトリアのタイプで同一グレードならば一般的にクイーンタイプの方が高額になる傾向があります。プルーフ貨も発行されておりプルーフ貨は元々の1862年発行タイプ(オリジナルストライク、オリジナルストライキング)以外にRESTRIKE(再鋳造)があります。

実勢価格としてはオリジナルストライク(当時造られたもの)の場合1862年発行(KM#480)のPR64のコインが約10500USDで取引がされています。

またリストライクのPF62のコイン(KM#480)は約10000USDで取引されており、グレードに対する価格だけを見てみるとリストライクの方がなぜか高額で取引される事がありますが一般的にはオリジナルストライクの方が高額です。

国内での取引としては1862年のリストライクが2013年に180万円で取引がされています。180万円という金額は海外や業者間相場に比べると若干高い気がします。

ただ、MSグレードのオリジナルストライクの場合MS63+で76万円程度ですので海外相場と比べても若干安い取引になる場合もあり、妥当性のある金額だと思います。

今回の記事がヴィクトリアコインコレクションや古銭売却の参考になりましたら幸いです。